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「感錐 OPENERS 2016」


出展作家|
  青木 聖吾  小川 宣之  岸本 恵美子
  中野 大輔  毛利 臣男  山下 和也
  劉 善恆   横尾 美美  渡辺 浩二

会期| 6月14日(火) ~ 26日 (日)
  *20日(月) 休廊

時間| 1:00pm~7:00pm
  *18日(土) 5:00pmまで、
  *最終日は 6:00pmまで

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<トークイベント>

「アートバーゼル香港2016と香港のアートシーン」
黒木杏紀(美術ライター)

  6/18(土)
  3:00pm~4:30pm
 *イベントは終了しました




本展は、京都紫野に拠点を置く現代作家を紹介する 2つのギャラリー (アートスペース感、雅景錐)を起点に、 次世代のアーティストや再評価するにふさわしい方々を推薦し、 その表現者たちによる展覧をアートスペース感にて開催いたします。
タイトルの由来は、2つのギャラリーの屋号にある 「感」と「錐」を組み合わせ、「かんきり」の語呂合わせから、 開封の意味を持つオープナーとし、メインタイトルとしています。
本展は、世代を超えたセレクションから、 次世代につなぐ新しいプラットフォームになることも期待しています。
また本展を契機に、以後世代を超えた各業界の紹介者から、 推薦の表現者たちによる展覧をアートスペース感にて、 初年度から3年間をメドに継続開催の予定しています。

ぜひ初回となる本展にご来場いただければ幸いです。


主催:感錐 OPENRS 運営事務局

協賛:パティスリー アンプルール、マップルジュース

協力:KOI、cogito,ergo sum、ギャラリー風

企画協力:ArTRANDOM

企画:アートスペース感、雅景錐

感錐 OPENRS 運営事務局



プロフィール

中野 大輔(日本画)

1974年京都府生まれ。
19歳で日本表現派初出品(東京都美術館)以後毎年出展。
1998年より松井牧牛主宰の牧心会入塾。
毎年幅3メートルほどの大作の発表を続けており、 その迫力のある画面作りや密度ある構成力のある絵画には とても定評があり、主題の多くに見られる大型動物を中心に 迫力と躍動感のある作品群は好評を博している。
近年、梅や桜などの花木なども画題とし、 日本画ならではの素材と空間意識に改めて着眼している。
主な近年の活動には、2014年には神戸白鶴美術館にて個展を開催、
2016年「Power of Gold Kyoto Arts and Crafts Exhibition | Design Week Kyoto ゐゑ 2016」(真宗佛光寺派長性院、京都)に出展。
2016年度より茶の湯で著名な雑誌「淡交」の扉・目次絵も務めている。


青木聖吾(絵画)

1964年生まれ。愛知県立芸術大学大学院修了。
青木の仕事は人間の持つ「知覚、認知」の領域へ絵画を通して 繋げ人が物事を「認知」する事の意味をポートレイトと結びつけ、 記憶と忘却の曖昧さについて問題提起している。
密度の高い細やかな仕事が特徴的であり、新印象派を代表する画家 ジョルジュ・スーラを連想させ、○△□の記号から独自の 点描スタイルによる新しい絵画を作り出している。
また近年の仕事には、「shadows」という光の三原色から描かれた 影像のシリーズを展開し、多層的な仕事の中から更に自身の イメージに繋げている。
主な近年の発表に2016年「ここにもアート かわぐち」 川口市立アートギャラリー・アトリア(埼玉)、
2015年「ART in PARK HOTEL TOKYO 2016」(東京)、 「光と闇に触れる」愛知県立芸術大学サテライトギャラリー(名古屋)、
2014年「目の裏の皮膚/100人の影像」雅景錐(京都)、
2013年「認証の森」川口市立アートギャラリー・アトリア(埼玉)など アートフェア、展示多数。主な受賞や助成歴に、
2013年第17回セルベイラビエンナーレ・レジデンスアーティスト、
2012年第2回川口市アートギャラリー・アトリア新鋭作家展優秀賞、
2001年第6回アート公募審査員準大賞、
1995年第8回ホルベインスカラシップがある。


山下和也(日本画)

78年大阪生まれ。京都嵯峨芸術大学研究生修了。
同大学の古画研究室で平安仏画、北宗山水画、 絵巻の模写によって日本画の技術を習得する。
模写制作で培った技術から、日本の文化や歴史、東洋思想を 方法論として用いる現代絵画を発表する。
新作では長谷川等伯筆「松林図屏風」などにみられる 松の葉の描法と世阿弥の能を手がかりに、罔両画による 新たな松風の表現を試みている。
主な展覧会に、 07年「日本画滅亡論」(中京大学アートギャラリー・Cスクエア、名古屋)、
11年個展(数寄和、東京・滋賀)、
13年個展「寒山拾得」(雅景錐|京都)、
15年「速度の表面」(雅景錐|東京)など。


劉善恆 (写真)

1987年マカオ生まれ。現在札幌を拠点に活動中。
マカオ理工学院 Arts in Design 学士マルチメディア科卒業。
夜間大学在学中、芸術家、グラフィックや マルチメディアデザイナーとして活動を始める。
2007年からマカオ独特の古き良き文化を研究伝承したいという 強い思いから、2008年に写真集とドキュメンタリーDVD 「Pateo do Mungo 百年菉荳圍」を製作する。
その中で描いた取り壊される予定の13軒の住宅を取り上げた事により その価値が再認識され取り壊しが中止された。
2010年、芸術作品のインスピレーションの為、また都会化する 町との対比の為、純朴な北国の小さな町の風土を感じたいとの思いから、 2010年北海道の伊達市を訪問。そこでの雪景色に魅せられ、 北海道にある炭坑の町へ行くなどし芸術家としての 人と自然のあり方、禅的な哲学の模索をコンセプトに、 手漉き紙雪の景色写真の作品を制作している。
日本、中国、韓国、欧米で個展、企画展の開催や、 アートフェア、ギャラリー、博物館にも出展し、 イタリアの大聖堂博物館が企画した《L’UOMO NEL PAESAGGIO》では、 リンダ・マッカートニー、デビッド・ラシャペル、 マウリッツオ・ガリンベルティなど世界で活躍する有名な 芸術写真家24名の中にも選ばれ、その作品集も出版された。
「中国平遥国際写真祭」のマカオ館で、マカオの代表写真家として出展。
ヴェネツィア・ビエンナーレ2015では、マカオの推薦芸術家として オープニングに招かれ、作品はマカオ芸術博物館に収蔵される。
2016年2月5日~11日まで開催れた第67回さっぽろ雪まつりでは、 コラボ芸術家として参加する。


岸本恵美子(油彩画)

1983年大阪生まれ、神戸市在住。
2007年大阪芸術大学美術学科油画コース卒業。
学生時より人物をテーマに抽象表現で油画制作を続け、 2011年より毎年ギャラリー風(大阪)にて個展、 国内外アートフェア(ギャラリー風より出品)やグループ展などで発表。
2015年大阪新美術館建設準備室企画 「アーティストと小学生が共に学ぶ鑑賞ワークショップ」で 大阪市立小学校にて授業をおこなう。
2015年下町芸術祭(神戸市)に出品した際にダンサーと出会い、 練習風景などのスケッチを続けており、人物の軸や動き、リズムなど 様々な要素からインスピレーションを受け、 薄く溶いた絵具の重なりと色彩で表現している。
人物のもつ力強さや繊細さ、内面から発する光とその瞬間の空気 そのものを感じられる作品作りを主題としている。
2013年こうべ市民美術展にてみなと銀行文化振興財団賞受賞。


渡辺浩二(彫刻)

1961年福岡県に生まれる。1986年九州産業大学芸術研究科大学院修了。
1986年からイタリアに渡り、国立ミラノブレラアカデミーに学び、 1988年より第8~13回ラベンナ国際彫刻ビエンナーレに出品。
1991年イタリアにて初個展(ボアルネェ宮殿 、プジアーノ|イタリア) 。
25年間イタリアでの制作活動を続け、現在は佐賀県唐津市に アトリエを移し、制作を続けている。
イタリアで培った独特のレトロでモダンな作品で数多くの賞を 受賞している。
1988年第8回ラベンナ国際彫刻ビエンナーレ銀賞受賞。
1989年第9回ラベンナ国際彫刻ビエンナーレ特別審査員賞受賞。
以降、国内外で個展多数。
主なパブリックコレクションに、高知県香美市美術館、唐津市(佐賀県) ミツカングループ本社、エルバ市立美術館、UDINE パーニャッコ市等。
イタリア各所及び日本国内(東京、福岡、大阪、京都等)にて 個展、グループ展を多数開催。


毛利臣男(表現者)

あらゆる人とその環境を包括し、空間と身体の動きの相互関係を 多様な表現方法によって創作活動を続けるアーティスト。
国内外におけるオペラやバレエ、スーパー歌舞伎、能、現代劇などの 美術や衣裳デザインを手掛けると同時に、1970年〜2000年で 見せたスイミングプールや地下鉄等を使った新しい演出表現は ファッション界に大きな革命をもたらした。
また、自身が提唱する「モーリのコラボレーション美学」から 生まれた仮面舞踊劇「モーリ・マスク・ダンス」や 時空をかけた空間展「モーリの色彩空間」展は20世紀〜21世紀に 第二のジャポニスムの風の重要な源流として、 新しい時代を生き生き生きる人々に大きな勇気をもたらした。
  美術大学2年生でスタートしたアルバイト先生を皮切りに、 京都造形芸術大学、山口県立大学等の客員教授を務め、 現在、国際的な活動の傍ら、クリエイションの素晴しさの伝導師 として、若者達の人間力向上に情熱を注いでいる。


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